2002年9月

◆ダイガンダ第25話「発覚宣言!ビッグバンの正体!!」3
脚本(米村正二)、絵コンテ(谷口悟朗)、演出(浅見松雄)、作画監督(阿部航)

というわけで今回は、博士がプロフェッサービッグバンに捕まって、助けに行くアキラ達って話。
で、ついにプロフェッサービッグバンの正体が判明。
まあ、燃える展開ではあるが、お約束ではあったな。
しかし、そこはかとダイナミックプロなデザインだなあ(笑)
で、どうやらドラゴバーストと戦いに宇宙へ行くアキラ達。
次回は、大宇宙の大決闘。
最終回じゃ・・ないよな?


◆ハム「とっとこふたたび!にわとりトリオ」
脚本(三浦浩児)、絵コンテ・演出(土屋日)、作画監督(小林ゆかり)

というわけで今回は、にわとりトリオが逃げ出して大騒動って話。
お約束の先生とにわとりトリオネタ。
相変わらずあの夫婦はダメっぷりが出ていて良いね。
で、次回はちび丸ちゃんの話。


◆キングゲイナー第3話「炸裂!オーバースキル」4
脚本(大河内一楼)、絵コンテ・演出(森邦弘)、作画監督(しんぼたくろう、中田栄治)

というわけで今回は、ヤッサバのラッシュロットが追撃して来るって話。
う〜ん、何だかとっても面白い。
富野御大お得意の、非常に味と深みのあるキャラによる人間臭いやり取りで構成される、人間ドラマに群像劇。
非常に今的な、ジョジョのスタンドバトルを思わせる、ロボバトルにアクション。
それらが、非常に精緻な演出と作画で描かれ構成され、いつもの「毒」にはらみまくった臭いでなく、どちらかといえば「名作劇場」を思わせるほのぼの感と、日常感で包み込まれて、なんだかとっても温かく楽しい空間を作りあげているなあ。
あの状況で、学校あるしな・・なんかサラが可愛すぎる(笑)
なんつうか、なんか知らないが、ワクワクする。
ターンAで積み上げた「空気感」を作り出す技術と経験が生かされてるな。
しかし「オーバースキル」は、「ブギーポップ」やら「スクライド」やら、数多くの作品でパク・・オマージュされた「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド能力を思い出すよねえ。
まあ、あれは「ロボット」と同じく、「発明」だったからねえ。
にしても、いきなり「時を止める能力」とは・・(苦笑)
まあ今後、どのようなオーバーマンによるバトルが行われるか、楽しみではあるな。
で、次回は勝利の味はキスの味・・って(笑)


◆どれみドカン「いい子だって悩んでる」5
脚本(成田良美)、絵コンテ・演出(長峯達也)、作画監督(河野宏之)

というわけで今回は、ハナちゃんと優等生の女の子・伊集院さちこ(能登麻美子)が出会うって話。
ぐはあ!、いい話であった。
脚本・演出・作画が一体となり、どれみ達の過保護ぶりをわずらわしく感じるハナと、それとは逆にで先生である両親に気兼ねしてにいい子を演じてしまうさちことの出会いと交流を、これでもかって感じで情感豊か、表情豊かに描いていた。
もう、構図とかテンポとかキャラの動きとかかなり良かった。
何より、優等生である伊集院さちこが萌え萌えでした(笑)
で、次回はおんぷの話。


◆ジオン第12話「真田博士はふり向かない」3
脚本(水上清資)、絵コンテ(島津奔)、演出(江島秦男)、作画監督(大河原晴男)

というわけで今回は、侵略会社のラスボスであるリロちゃん(釘宮理恵)がついに姿を現し、そして真田博士の正体も明らかになるって話。
う〜む、まあまあかな。
お約束な展開ではあるが、それ以上ではなく、やはりシリアスはどうもいまいちである。
馬鹿展開でないと、やっぱちょっと魅力半減だな。
作画も良かったんだけど、所々テンポ悪かったしねえ。
大河原晴男の作監に、火鳥動画はもったいないな・・。
で、次回はついにジオンライダースも最終回。


◆東京アングラ第25話「」3
脚本(隈沢克之)、絵コンテ(まついひとゆき)、演出(熊谷雅晃)、作画監督(斎藤英子)

というわけで今回は、華秦がキリングフィールドの破壊を目論み、それを阻止しようとするルミナ達って話。
最終回に向かって、盛り上がってきたようである。
作画も今回は、なかなか良かった。
しかし、トップの頭がおかしくなってどうのこうのってのはお約束だな。
つうか、何で狂っとるのかよくわからないな・・。
で、次回はついに東京アンダーグラウンドも最終回。


◆東京アングラ第26話(最終回)「光へ 想いをひとつに!」3
脚本(隈沢克之)、絵コンテ・演出(浦田保則)、作画監督(番由紀子)

というわけで今回は、ついに東京アンダーグラウンドも最終回。
華秦の暴走で崩壊し始めるアンダーグラウンド、そしてルミナは華秦との最終決戦を迎えるって話。
何か・・打ち切りジャンプ漫画みたいな展開だったな(笑)
まあ、原作の方も終わってないし、こんなものか。
この枠のガンガン系ってちゃんと終わった試しがないよなあ。

で、総論。
まあまあ良かった。
正直、最初はへっぽこではあったが、途中の方からは萌えキャラなども大量投入して、そこそこ面白かった。
結構出来の良い回もあったしねえ。
特に、チェルシーとシエルは大健闘してくれたな。
あと、OPの格好良さは秀逸でした。
でも、基本的には演出作画レベルも高い方ではなく、話自体も原作が半パクリみたいな感じだったしねえ。
ま、こんなもんでしょ(笑)
スターオーシャンよりは、出来は良かったかな(笑)
続きは、原作でってことですな。
宣伝用番組としては、役目果たしたかな。
スタッフの皆様、お疲れさまでした、ってことで。
しかし、もうチェルシーとシエルに会えないのは残念だなあ・・別の話にして2人主役で続けてくれないかな・・くれないか(笑)


2002年9月23日(月曜日)

◆ダブル・キャスト 全1巻5
著者(高畑京一郎)、イラスト(衣谷遊)

というわけで、「クリス・クロス」「タイムリープ」の高畑京一郎の「ダブル・キャスト」。
川崎涼介は、廃墟となったビルの屋上から転落し、意識を失った。
そしてその川崎涼介の転落事故に遭遇した浦和涼介はそれを目撃し、そして気を失った。
不可解な記憶喪失の、それが始まりであったって話。
うむ、面白かった。
「タイム・リープ」の「時間飛び」とはまた違った、「人格飛び」なアイデアで描かれ、テンポ良く話が進み、疾走感ある物語が秀逸であった。
特に、前半は大活躍であった川崎涼介から、後半の浦和涼介の活躍への移行が心地よく、二人の「涼介」が格好良い。
肉体労働の川崎涼介、頭脳労働の浦和涼介って感じである。
「タイムリープ」とはまた違ったミステリ展開での犯人探し等の流れも面白く、なかなかに派手なバトルやアクションがあるのも良かった。
あと、わがまま小生意気系の妹の川崎亜季も、結構可愛かったしねえ(笑)
どうやら「タイム・リープ」の世界観とも同じらしく、あっちのキャラがちょこっと出番があるのも、なんか嬉しかったですな。


◆月と闇の戦記第1巻「退魔師はがけっぷち。」2
著者(盛岡浩之)、イラスト(草河遊也)

というわけで、あの「星界の紋章」の盛岡浩之による、「月と炎の戦記」の続編である「月と闇の戦記」
ちなみに「月と炎の戦記」はまだ読んでません。
で、今巻は貧乏退魔師である菊名隆生は、ある幽霊屋敷の調査依頼を受ける。
そしてその幽霊屋敷には、どこかで会ったような美形兄妹と、やたら説教臭い幽霊たちが、節操なく同居していたのだったって話。
まあ、そこそこ面白かった。
正直、「星界の紋章」を知っていたら、がっくりするような出来ではあった。
星界の時のような、SF的キレや、キャラの魅力や、ストーリーの妙技みたいなのが全然ないんだもんなあ。
なんか、あまりオリジナリティないお約束の「退魔もの」って感じで、ダラダラと話が続いていて、ちと疾走感に欠ける。
特に、話が今巻で完結してなくて、3章と4章でいきなり話が飛んでいるせいか、尻ぎれ感も強いのも辛い。
せめて、4章は「番外編」にすべきだったのではないかと・・。
でも4章は一番面白くて、今後に期待持てそうな展開ではあったな。
こっちも完結してなかったけど(笑)
なんつうかしかし、、普通のライトノベルな感じだからなあ・・なんか同じ作者とは思えない(笑)
まあでも、キャラクターと設定はそこそこ良さそうだから、今後の展開に期待かな?
あと、「魔術師オーフェン」の草河遊也さんのイラストもまあまあ良いです。


◆ザ・サード第1巻「蒼い瞳の刀使い(ソード・ダンサー)」3
著者(星野亮)、イラスト(後藤なお)

というわけで、第十回ファンタジア長編小説大賞準入選受賞作、星野亮による「ザ・サード」の第1巻。
今巻は、大戦により崩壊を迎えた未来、「刀使い」のあだ名で呼ばれる何でも屋の少女・火乃香は、砂漠で立ち往生していた美しい青年イクスと出会い、彼を禁断の地である「鋼の谷」へと送る依頼を受けるって話。
まあまあ面白かった。
正直、アニメや漫画などの他の既存作品の影響が強く(特に士郎正宗)、世界観や設定にそれほどのオリジナリティというのはなかったのだが、こだわりを持って書き込まれているアクションやメカ描写や、つねに前向きで元気な少女である火乃香のキャラはなかなか立っていて良かった。
でも、イラストがちと平板なせいか、「絵」としてのキャラ立ちができてないのはもったいないね。
「ライトノベルは絵」だからねえ。
あと、「絶望的な世界での前向きな生」というテーマも、臭くはあるがすがすがしくもあり、良い感じである。
まあ、まだまだ始まったばかりで、すべてにおいて未完成なようなので、今後の展開に期待である。


◆ザ・サード第2巻「虚ろなる幻影の墓碑(グレイヴ・ストーン)」3
著者(星野亮)、イラスト(後藤なお)

というわけで今巻は、砂龍の暴走を砂漠で見かけた火乃香は、町で知り合った謎の女性パイフウと共に、行政局の依頼で砂漠の最奥部の調査へと赴く。
そしてそんな時に、ザ・サード達は、空間破砕砲を使って、事件の元凶である全自動完全報復機動要塞「グレイヴ・ストーン」を消滅させる計画を目論んでいたって話。
まあまあ面白かった。
火乃香のキャラは立っていて良いとは思うんだけど、やはりどうも火乃香は格好良くて、強すぎるかもしれないな。
それゆえに全体的にちょっと「臭いなあ」、と感じてしまう。
まあ、無論それが悪いというわけでもないんだけど。
あと、これはイラストのせいもあるんだけども、どうも既存の作品からの借り物臭くて、突き抜けたオリジナリティが感じられず、なんか全体的に冗長で平板なイメージがあるな。ネタは悪くないんだけどねえ。
まあ、難しいところ。


◆ザ・サード第3巻「還らざる魂の蜃気楼(ミラージュ)」3
著者(星野亮)、イラスト(後藤なお)

というわけで今巻は、フィラ・マリークの依頼で、火乃香は破棄されたサードの施設に囚われた浄眼機救出をすることになるって話。
まあまあ面白かった。
どうやら、SFギミック、アクション、キャラ、テーマ、といった感じでストーリー的骨子は決まっている感じであるな。
まあ、それがゆえにちとマンネリ感がある。
もうちっと違う感じのストーリー展開が欲しいかも。
でも、今回は火乃香、パイフウ、ボギー、それぞれのアクションはなかなか良かった。
特に、ボギーの戦いが格好良かったな・・「アマチュアだ」がイかす。
しかし、やっぱり火乃香はちょっと臭いね・・いや格好いいけどね。


◆ザ・サード第4巻「天駆ける螺旋の乙女(フェアリィ)」3
著者(星野亮)、イラスト(後藤なお)

というわけで今巻は、火乃香は休暇を取り、ミリィと共にあてのない砂漠行へと訪れる。
そして火乃香達は、砂漠の妖精を追う謎の男レオンと、砂漠の巨大なオオカミ・カムイと出会うって話。
まあまあ面白かった。
あとがきにも書かれている通り、今回はアクションばりばりだった前作に比べると、ファンタジーテイストで、淡々と描かれる描写などがややタルく、テンポが悪かった気がするかな。
いつもながら描写に凝ってるのはいいけども、ちと冗長な感じがあるからねえ。
特に今回はアクションが少なめだから、強くそれを感じたかな。
でも、ターミネーター2や寄生獣入りまくってはいるけども、レオンとのアクションや描写は格好良かったです。
あと、作品のテーマとして常に、「生きること」や「絶望の中の希望」というのが語られているのも良いかな・・ちと臭くはあるけど(笑)
で、どうやらイクスとはまた違った存在であるクエスという謎の男も登場。
ようやく全体としての物語が動き始めるようである。
どのような決着が着くのか、まあ楽しみである。
しかし、あとがきはいつもながらちょっと痛いな(笑)


◆ザ・サード第5巻「惑いの空の凶天使(ハーフ・ウィング)」3
著者(星野亮)、イラスト(後藤なお)

というわけで今巻は、鋼の谷の近くで、旧世界のオーパーツの遺跡が発見され、そして天使の翼を持つ少女しずくと、火乃香や蒼い殺戮者が出会うって話。
まあまあ面白かった。
ライトノベルにしては、なかなかに書き込まれた文章のためか、やはり少々もったりしていて、冗長な感じがあるな。
それゆえに少し話にスピード感に欠けているかな。
ネタ的にも既存の作品の影響とか大きいから、新鮮味に欠ける所もあるしね。
まあでも、しずくとの出会いで自我に目覚めることになる蒼い殺戮者(ブルーブレイカー)は良かったな。
機械が機械をあることを越えるっての結構好きだから。


◆魔法戦士リウイ第1巻2
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで、WOWOWでアニメ化もされた、水野良の「魔法戦士リウイ」の第1巻。
今巻は、剣の国オーファンで魔術師見習いを卒業したばかりの青年リウイは、ある時3人の女性冒険者、盗賊のミレル、戦士のジーニ、神官のメリッサに声をかけられる。
そして、その神官のメリッサの勇者となったリウイは、冒険者としての一歩を踏み出すことになるって話。
そこそこ面白かった。
やはり、アニメの方がかなりハイテンションな内容だったせいもあってか、かなり地味な感じだな。
ちょっと拍子抜けである。
水野節といった感じで、地味に淡々と話が進んでいくしねえ。
ギャルゲー的なハーレム満載なネタや、エロゲーの絵かきとして有名な横田守のイラストのわりには、ライトやポップさに欠けるんだよなあ。
こういうネタは、もっとガシガシキャラが動きまくって、話を動かした方がもっと面白いからなあ。
やっぱ水野良はライトノベルにしては、若干重いんだよな・・突き抜けた感じや、軽さが足りないなあ。
まあ、一応ファンタジーな人である水野良だから仕方はないかな。
今後に期待です。


◆魔法戦士リウイ第2巻3
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、剣の国オーファンは突如異常気象に見舞われ、そんな時アイラの元にかつての師匠であるバナールから手紙が届く。
そしてここ数日の異常気象がバーナルの研究にある事を知ったアイラとリウイは、その調査のために四大魔術師の塔へと行くって話。
まあまあ面白かった。
この「四大魔術師の塔」は、元はソードワールドのシナリオだっただけあってか、なかなかに赴き深いものがあったな。
まあしかし、やはり地味な感じである。
キャラのドラマも地味であっさりしていて、派手なバトルもアクションもないからなあ。
しかも、まだまだリウイが素人で格好良くないために、結構フラストレーションが溜まる。
まあ、リウイが仲間たちに認められ成長し、勇者となり英雄となるのはまだまだ先だろうから、今後に期待ということか。


◆魔法戦士リウイ 第3巻4
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、「ジーニ編」ってことで、短編がそれぞれ三編である。
なかなか面白かった。
短編形式で、次から次へと事件を解決していっているので、なんか「冒険者」という感じがして良い感じであった。
前巻の「四大魔術師の塔」の話を絡めての書き下ろしというのも、事件ごとの関連性があって良いしね。
リウイも段々と成長して来て、冒険の役にも立って、成長してきてるしねえ。
あと、今巻は「ジーニ編」ってことで、一応全編ジーニ絡みだったのも良かった。
「キャラ編」と「試練編」をわけての構成はなかなか上手くていいね。
で、これでどうやらメリッサには勇者として、ジーニには戦士として認められたようで、残すはミレルだけって感じだな。
キャラもそこそこ立ってきて、話も面白くなってきてるので、今後が楽しみである。
しかし、女絡みの事件ばっかだば(笑)


◆魔法戦士リウイ 第4巻4
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、書き下ろし長編で、盗賊少女ミレルは、ある雨上がりに一人の少年と出会い、気まぐれで面倒を見ることになる。
そしてそんな時、リウイは最高導師カーウェスに呼び出されて、ラムリアースからの留学生だという少女、エリスティアを紹介されるって話。
なかなか面白かった。
お約束な展開ではあったが、それぞれ似た者同士である、孤独な少女・ミレルとエリスティア、それぞれのドラマが面白く、よくまとまっていた。
特に、かつては誰にも必要とされず愛されていなかったミレルと、似た境遇であるホムンクルスであるウィズレイとの対決は泣けた。
そのうち、エリスティアも再登場して欲しいところである。


◆魔法戦士リウイ 第5巻3
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、仲間との関係に思い悩み始めていたミレルはある時、盗賊ギルドの副頭領マズルから言い寄られる。
そして、そのことがリウイを巻き込んだ大きな事件に発展するのであったって話。
まあまあ面白かった。
で、今巻は「ミレル編」ってことで、リウイとミレルの話であった。
まあ、途中まではミレルがなぜにリウイにそんなにこだわるのかがわからなかったのだが、最後の話で、意外なる真実がわかったのは良かった。
あと最後の事件の解決法も、かなり強引ではあったが、結構痛快なのは面白かったな。
しかし、解決の方法がなんか結構適当で、バックボーンたる上の人間関係に頼りきりだったりして、他力本願なことは多いよな。
だからちょっとカタルシスに欠けることは多いよなあ。
まあそれはともかく、かの「指し手」ルキアルが今回は登場であった。
あの人も相変わらず、細かいくだらないネタ好きだな(笑)


◆魔法戦士リウイ 第6巻2
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、メリッサの元に、名門貴族シュナイダー家の次男であるアーヴィンがプロポーズにしに来るって話。
そこそこ面白かった。
今回からはセカンドステージってことで、「メリッサ編その2」である。
しかしセカンドステージになったとはいえ、遅々として進まない人間関係や、結構適当な描写しかない解決法やら、なんかフラストレーションの溜まる展開だな。
まあ確かに、この頃ありがちなハーレム展開である「意味もなく主人公が惚れられる」とかの定型的な展開ではないそれぞれの心情とかはいいとは思うのだが、あまりにリウイとメンバーとの距離が縮まないので、ちとイライラするね。
つうか、他のギャル達性格悪すぎな気がするな(笑)
正直、どのキャラも好きになれないからな・・。
やっぱもうちっとカタルシスが欲しいところではある。


◆魔法戦士リウイ 第7巻3
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、結婚することになり領主となったバーブの依頼で、ある村へとやってきたリウイ達は、野盗に襲われ火事となっている所に遭遇するって話。
まあまあ面白った。
今回は、「ジーニ編」その2って感じで、二人の友情とも愛情ともとれる関係の描き方が格好良かった。
特に、酒場でのやり取りがなかなかに印象的で良かった。
それにしても、メインである冒険などの話は、大方が割愛され、適当な描写のせいか、どうもいまいち盛り上がりに欠けるよなあ。
で、どやらアイラの告白によりリウイたちの関係にもひと波乱ががありそうである。


◆魔法戦士リウイ 第8巻3
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、アイラのリウイに対する想いを知った、ミレル、メリッサ、ジーニは、動揺していた。
そしてその変化にいち早く気が付いたマイリー最高司祭ジェニは、彼らにかつて自分が果たせなかった試練を与えるって話。
まあまあ面白かった。
今回は、ミレル編その2と試練編の融合って感じで、クライマックスへと至るために、大きくそれぞれのキャラの心情が動く話であった。
まあしかし、どうにも描写不足だったり、話の密度が薄かったりで、どうにもキャラの心情の変化に感情移入ができないんだよなあ。
ネタ的には悪くはないとは思うんだけど、どうも描写力が稚拙な気がするんだよねえ。
初っ端のメイドの話とかも、もっと話を広げてキャラを動かせば面白くなると思うんだけどねえ。
まあそれはともかく、アイラとミレルがリウイに告白をし、あとは次のシリーズ最終巻を残すのみである。
でもって、次は「〜の国の魔法戦士」シリーズに突入だな。


◆魔法戦士リウイ 第9巻3
著者(水野良)、イラスト(横田守)

というわけで今巻は、ミレルとアイラから告白されたリウイは、アイラの告白を受ける決意をし、冒険で得た指輪をアイラへと送った。
しかし、その指輪は古代王国の時代に作られた魔法の指輪だったのだって話。
これで、魔法戦士リウイの第一シリーズもこれで完結である。
で、今回はクライマックスって感じで、まあまあ怒涛の展開であった。
しかし、どうもいまいち盛り上がりに欠ける感じだなあ。
ネタや展開としては結構良いとは思うのだが、描写力の薄さや、文章力の稚拙さ、話の詰めの甘さなどせいか、どうにもキャラに感情移入ができない。
なんか、まるでダイジェスト番組とか、下手くそなアニメのノベライズでも見てる感じである。
重要な部分とかはしょり過ぎなんだよなあ。
クライマックスであるはずの、上位魔神との戦いや、古代王国の魔術師メルディナとの戦いまではしょりまくりだからなあ。
戦闘シーンがメインな作品ではないとはいえ、アレはあんまりかも。
そもそもこのシリーズは、そういう部分をないがしろにしてる感じがあり、なんか密度に欠ける部分が多すぎるんだよなあ。
そのせいか、最初から最後まで、どうにもキャラクター達に感情移入ができなかったし、好きになれなかったな。
お約束の「初めから主人公モテモテ」のハーレムものとは違い、「主人公虐待されまくり」ってネタは良かったと思うのだが、そういうキャラクターの心理の変化があまり描き切れてなかったような・・。
アニメの方もいまいちな所はあったのだが、こっちはさらに輪をかけていまいちだったかもしれない(苦笑)
で、このあとは第2シリーズである、「〜の国の魔法戦士」シリーズになるわけだが、さて、どうなることか。


◆気象精霊記第1巻「正しい台風の起こし方」5
著者(清水文化)、イラスト(七瀬葵)

というわけで、第8回ファンタジア小説大賞・審査員特別賞受賞作、清水文化の気象精霊記「正しい台風の起こし方」
今巻は、気象精霊である風使いのミリィと参謀のユメミが、大精霊キャサリンの妨害や、繰り広げられる宴会にくじくことなく、正しく台風を起こさせるって話。
いや、面白かった。
普通では思いつかないであろう、自然をつかさどる精霊たちによる「お天気ネタ」という、見事なアイデア・独創性・着眼点・発想が非常に面白い。
誰がこんなネタで書こうなんて思うであろうか。
繰り返されるドンチャン騒ぎとギャグ、「スレイヤーズ」を思わせる生き生きとしたパワフルなキャラによるドタバタとバトル、明確な知識に裏打ちされた説得力ある「天候描写」など、ファンタジーでありながら、ある種SFみたいな話である。
お気楽極楽スチャラカ気象バトルですな。
台風などの自然現象の裏には、こんなドタバタが繰り返されているんだなあ、と思うと妙に楽しくなる。
でも、こんなお気楽極楽スチャラカに、災害を起こされたりしてるのはちと嫌だったりはするけどね(笑)
人間の視点からすると、たまったものではないからねえ。
まあやはり、神様や自然様には人間はかなわないってことだね。
神の視点からすれば、人間はまだまだちっぽけな存在ってことですな。
いやしかし、読んでいる間中、ひまわり的映像やら、雨・風やら、暴風雨が吹き荒れっぱなしであった。
お天気である天候や気象というものを、こんなに面白おかしくスチャラカに楽しく描いた発想の素晴らしさに脱帽です。
あと、やはり七瀬葵さんの可愛いイラストもやはり良いですね。
彼女たちの今後の活躍に期待したいです。


◆気象精霊記第2巻「爆弾気分の低気圧」3
著者(清水文化)、イラスト(七瀬葵)

というわけで今巻は、ミリィとユメミの二人は、東シナ海に発生した双子低気圧の管理を任される。
しかしその任務に、「気候変動誘発局」という存在が妨害をかけてくるって話。
前回は夏の嵐こと台風の話で、今回は冬の嵐こと暴風雪(ブリザード)の話である
正直、前回でこの世界に慣れてしまったためか、前回ほどのインパクトはなかったかな?
あと気象関係の事がよくわからないので、細かい部分がどういう風になっているのか、いまいちわからない感じがあるなあ。
あと、ちょっと文章が冗長で説明不足な感じがあるかな。
前回では結構乗れて読めたんだけど、今回はなんか乗れなかった。
なんとなく散漫で、ガチャガチャしている印象があるんだよな。
この作品、どっちかっつうとビジュアル向きなんだよな。
まあそれでも、いつもながらのドタバタスチャラカ気象バトルは、なかなか面白かった。ちょっとSF色溢れる「円形粒子加速器」なんかの描写もド派手で良い。
で、どうやら「気象変動誘発局」という、気象管理室の敵対組織も出てきたようで、面白くなりそうな感じである。
なんか、この世界って結構設定とかも凝ってそうだしねえ。
今後が楽しみです。


◆気象精霊記第3巻「うかれ頭とサクラン前線」4
著者(清水文化)、イラスト(七瀬葵)

というわけで今巻は、ミリィとユメミは弓状列島を北上する桜前線と一緒に移動しながら雲の上で行うお花見大宴会を企画する。
しかし、その大宴会を妨害する者達が現れてって話。
夏の台風、冬の暴風雪に引き続き、今回は春の桜前線でのお花見大宴会。
そのお花見大宴会を巡ってのドタバタとバトルがなかなか面白かった。
特に、今回は新キャラも多数登場し、前回からミリィのライバルとして登場したフェイミンさんがズームアップされ、キャラの掘り下げが行われていたのは良かったな。
でも、やっぱりどうもキャラやネタを生かしきる文章的な表現力や演出力、描写力が低めかな。
ちょっとテンポとかが悪いんだよねえ。


◆気象精霊記第4巻「海底火山とラッコ温泉」3
著者(清水文化)、イラスト(七瀬葵)

というわけで今巻は、ミリィとユメミは温泉諸島で起こり始めている海底火山の噴火を押さえる作戦を引き受ける。
しかし、またもフェイミンさん率いる気候変動誘発局の思惑が働き始めるって話。
今回のネタは海底火山と、その爆発の阻止。
天候ネタとはまた違った緊張感とアクションがあり、まあまあ面白かった。
で、今回は結構シリアスタッチで、フェイミンさん率いる気候変動誘発局との対立がメインで、コメディタッチは少なめであった。
でも、初期のころのドタバタな感じがやっぱ良かったかな。
陰謀合戦は、どうもシリアス過ぎてねえ。
まあ、敵組織とかの目的とかが明確になって、わかりやくなったのはいいけどねえ。
あと、今回は文章的には結構良かったのだが、やはり自分の物理的知識などが乏しいため、いまひとつわかりにくかったなあ。
ああ、もっと学生のとき勉強しておけば良かった(笑)
で、今回はミリィ達の初の敗北で、次巻へと続くようである。


◆気象精霊記第5巻「思惑違いの流星豪雨」4
著者(清水文化)、イラスト(七瀬葵)

というわけで今巻は、敵対する組織「気候変動誘発局」に出し抜かれ、大量の火山灰を成層圏までバラまかれたミリィ達は、その対処法を知るというミリィにそっくりな妖精界の姫君・フローラの元へと向かう。
そして、成層圏の火山灰を洗い流すために、氷の微惑星群を地球へと落とす作戦を決行するって話。
なかなか面白かった。
今回のネタは、火山に引き続き、流星雨って感じで、気象精霊が総動員されての地球規模での総力戦ってのが面白かった。
ミリィvsフェイミンさんとの対決も一段落を終え、今後は仲間となるようである。
フェイミンさんがミリィにこだわっていたのは、お約束の「嫉妬」だったわけだな。
あと、色々とミリィ関係で伏線も張られ、今後の展開が楽しみである。
どうやら深い裏設定なども多いようだしねえ。
ミリィの正体ってのはいったい何なんでしょうな・・まあ、それらは今後の楽しみってことで。
まあしかし、やはりシリアスな陰謀合戦よりもドタバタ気象バトルの方がやっぱ面白くはあるかな。


◆マリア様がみてる第1巻「マリア様がみてる」4
著者(今野緒雪)、イラスト(ひびき玲音)

ごきげんよう。
というわけで、今野緒雪の「マリア様がみてる」の第1巻。
自分は、コバルト文庫とかの少女小説とかは全く読んでなかったので、偏見はいかんと思って、評判の良いこの作品から読んでみる。
今巻は・・純粋培養の乙女たちが集う私立リリアン学園では、清く正しい学園生活を受け継いで行くために、「姉妹」と呼ばれるシステムが存在していた。
その高等部に進学してまだ姉を持っていなかった福沢祐巳は、憧れの「紅薔薇のつぼみ」である2年生の小笠原祥子から、突然「姉妹宣言」をされるがって話。
なかなか面白かった。
宝塚を思わせるゆりゆりな感じが萌え萌えで良いです(笑)
なんかお蝶婦人と岡ひろみの「エースをねらえ」を思い出しました。
最近だと少女革命ウテナって感じで、なぜセーラー服で、あの宝塚的衣装ではないのかって感じでしたってまあ、あそこまで逝くとやりすぎですからな。
まあそれはともかく、「女子校」という男には縁のない、神聖でお耽美なイメージのある世界が、少女漫画的な独特なあの乙女チックな感覚で描かれ、男が作ったオタさんとかに媚び媚びな女の子キャラとは違う、凛とした艶のある雰囲気があって良い感じでした。
「あずまんが」とはまた違った女の子描写。
ウテナの世界ほど逝ってもいなくて、地に足のついた現実感があり、「もしかしたら、こんなとこあるかも?」というを感じがあるのが上手いですな。
まあ、実際にはこんな感じではないのかもしれませんが、まあフィクションなんだからいいですよねえ。
これを読んだ小中高生の女の子やらは、こういう「乙女の花園」とか「聖域」とかの世界に憧れるのかもしれないですな。
まあ、男とかにもたぶんそれはあるでしょうな・・たぶん幻想だけど。
でも、なんだかそういう場所を「覗き見」してるような感覚があり(変態だ・・)、男でも十分楽しめる作品でした。


◆マリア様がみてる第2巻「黄薔薇命色」3
著者(今野緒雪)、イラスト(ひびき玲音)

というわけで今回は、今年度の「理想の姉妹」賞に選ばれた黄薔薇のつぼみの支倉令と、黄薔薇のつぼみの妹である島津由乃の、突然姉妹関係を解消する。
そして、二人の影響を受けた少女たちが自分のお姉様にロザリオを返す事件が相次ぎ、学園中は大パニックになるって話。
まあまあ面白かった。
前巻は紅薔薇の話で、今巻は黄薔薇の話にスポットが当てられていた。
まあ、流石にこの世界に慣れてしまったせいか、1巻ほどのインパクトはなかったかな。
でも、黄薔薇のつぼみである支倉令と、黄薔薇のつぼみの妹である島津由乃の、紅薔薇とは違う関係が、丁寧に描かれていたのは良かった。
そのせいか、黄薔薇さまの話はちょっと取ってつけたみたいな感じではあったな。
で、今度は白薔薇の話か。


◆マリア様がみてる第3巻「いばらの森」4
著者(今野緒雪)、イラスト(ひびき玲音)

というわけで今巻は、2学期の期末試験で落ち着かないリリアン学園に、学園をモデルにしたと思われる自伝的小説が出版され、しかもその作者が白薔薇様だという噂が流れる。
小説の内容は、二人の少女の禁断の恋を描いたものであることも加わって、学園は大騒ぎとなる。
祐巳と由乃は、真相の解明に乗り出したが・・って話。
紅、黄と来て、今回は白薔薇の話である。
そして、今回は2本立てで、前半は自伝的小説と白薔薇様を巡っての祐巳と由乃の活躍話をコメディタッチに描き、後半はその白薔薇様の過去の話をシリアスタッチに描いていた。
で、前半の「いばらの森」の話は、前回から友達となった祐巳と由乃がいいコンビとなっていて、特に由乃がキャラが立っていて、イケイケゴーゴーで、ちょっとキャラが変わり始めながらも、いい味を出していて可愛くて良かった。
「劇中劇」である、小説内小説の描写とかも、作者や出版社の描写をも含めてなかなか面白かったしね。
で、後半の「白き花びら」の話は、白薔薇様こと佐藤聖が2年生の時の過去話で、こちらは前半の話とはうってかわってシリアスタッチで、禁断の愛である、少女たちの友情とも恋愛ともつかない関係が、非常に切なく儚く描かれていて、面白かった。
なんつうか祐巳じゃないが、女性独特の心理描写の巧みさで、上手いよね。
あと、やっぱ女同士のせいか、やっぱ何か非常に「美しい」って感じの関係に見えるよね。
まあ、フィクションだからなんだろうけどね(笑)


◆マリア様がみてる第4巻「ロサ・カニーナ」4
著者(今野緒雪)、イラスト(ひびき玲音)

というわけで今巻は、3学期が始まったリリアン女学園では、生徒会役員選挙が行われることになり、2年生で「ロサ・カニーナ」と呼ばれる生徒が立候補をすることになってって話。
今巻も前巻と同じく、2本立ての構成でした。
で、前半の「ロサ・カニーナ」は、前回と同じく白薔薇の話で、前回は影が薄かった「白薔薇のつぼみ」こと藤堂志摩子の話である。
志摩子さんのキャラがやっと掘り下げられていて、白薔薇様と志摩子の微妙な関係が描かれていて良かった。
ロサ・カニーナこと蟹名静もいい味を出していたしね。
しかし、白薔薇様の空間は、本当にゆりゆりワールドになるなあ(笑)
白薔薇様がやっぱ、一番キャラが立っていて良いね・・黄薔薇様は、影が薄すぎだけど(笑)
で、後半の「長き夜の」は、前半の話のちょっと前の話で、お正月の祥子さまの家での大騒ぎを描いた番外編。
こっちはシリアスだった前半とは違い、コメディタッチのドタバタで、やっぱりこっちも白薔薇様がいい味出しまくりで、祐巳や天敵柏木との絡みが良かった。
祥子さまの家でのほのぼのコメディも楽しく、面白かったです。
最後の祐巳と祥子さまの、ラブラブぶりも良い感じだったしね。


◆マリア様がみてる第5巻「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」4
著者(今野緒雪)、イラスト(ひびき玲音)

というわけで今巻は、「ウァレンティーヌスの贈り物」の前編で、新聞部の三奈子の策略で、山百合会のつぼみの3人は、2月14日のバレンタインデーの日にある企画をすることになり、って話。
今回は、本編である「びっくりチョコレート」と番外編の「黄薔薇錯綜」の2本立て。
で、本編の方は、「バレンタイン企画」を中心にしたドタバタが楽しく、祐巳と祥子の小さなすれ違いがなかなかに切なく、面白かった。
蟹名静も再登場し、次はそれぞれのデートのようである。
しかし、相変わらず白薔薇様は美味しいところを取るのが上手いな(笑)
あと、番外編の黄薔薇チーム3人にまつわるバレンタインプレゼントの話である、「黄薔薇錯綜」はまあまあだったかな。
やっぱ、黄薔薇様は影が薄いなあ(笑)
で、次巻は、ラブラブデート?


◆マリア様がみてる第6巻「ウァレンティーヌスの贈り物(後編)」5
著者(今野緒雪)、イラスト(ひびき玲音)

というわけで今巻は、「ウァレンティーヌスの贈り物」の後編で、本編である「ファースト デート トライアングル」と、短編である「紅いカード」「紅薔薇様、人生最良の日」の3本。
で、本編である「ファースト デート トラアングル」は、紅、白、黄と、それぞれのつぼみ達のファーストデートが上手いこと交錯し合いながら、コミカルかつリリカルに描かれていて、非常に面白かった。
それぞれのキャラがさらに掘り下げられていて、それぞれの心の内の表現が凄く良かったです。
特に志摩子と静のやり取りと、その志摩子の心情みたいのが、女性作家さんならではの繊細かつ丁寧な描き方で、情感豊かに表現されていて、上手かった。
あと、もちろん田沼ちさとの、由乃への心情の吐露もいいね。
やはり、こういう心理描写の描き方は、女性作家さんの方が一日の長があるよな。
しかし、相変わらず白薔薇様が美味しすぎる・・あそこで登場するかあ?(笑)
で、短編である「紅いカード」と「紅薔薇様、人生最良の日」は、バレンタインの日の裏事情って話。
別の視点でのキャラの描かれ方や心情がどちらも秀逸で、なんか、ちょびっと「ブギーポップが笑わない」を思い出しました。
前巻の謎であった温室の少女の事と、そして紅薔薇様の願いもかない、本編以上にこちらも面白かったです。
ああ、でもやっぱり黄薔薇様の影が薄い(笑)
とまあ、キャラもどんどん掘り下げられ魅力的になり、文章や心理描写、話作りや構成なども上手くなってるって感じですねえ。
今後にさらに期待・・でも卒業してしまうのだな、薔薇さまたちは(涙)


2002年9月21日(土曜日)

◆ダイガン第22話「忘却宣言!失われた記憶!!」3
脚本(福嶋幸典)、絵コンテ(ひいろゆきな)、演出(鈴木幸雄)、作画監督(韓永勲)

というわけで今回は、ボトロボ窃盗団にリューグが誘拐されて記憶がなくなるって話。
まあまあ面白かった。
お約束な話だが、なかなか良い話であった。
機械が機械であることを越えるってのは好きだしな。
やっぱ、話は結構いいなあ。
で、次回は火の玉がダイランドに落ちてくるって話。
今回出てきた謎のバトロボも再登場?
しかし、博士もポンポンバトロボ作ってるな(笑)


◆ハム第113話「とっとこバカンス!くるりんちゃん」3
脚本(菅良幸)、絵コンテ・演出(秦義人)、作画監督(武内啓)

というわけで今回は、くるみちゃん(半場友恵)とくるりんちゃん(城雅子)が再登場って話。
まあまあ面白かった。
なんつうか、やっぱ極悪キャラだなくるみとくるりんって・・。
まあ、キャラは立っていて面白かったけどね。
ハム太郎たちとロコちゃん達の、頭の悪そうな鈍感ぶりはなんか凄かったな。
で、次回は台風で大変って話。
作画良さそうだな。


◆ワンピ第124話「悪夢の時迫る!ここは砂砂団秘密基地」2
脚本(島田満)、絵コンテ・演出(遠藤勇二)、作画監督(志村隆行)

というわけで今回は、砲撃手の居場所に気づいたビビ達は時計台に向かうって話。
・・タルい・・。
緊張感ある展開のはずなのに、その間延びした展開の遅さにタルタル。
星夜やドラゴンボールの時から、ジャンプアニメはその辺り全然変わってないよなあ(苦笑)
で、次回はビビ達が砲撃を止める?


◆クラギ第47話「タイガフレアの涙」4
脚本(吉野弘幸)、絵コンテ・演出(高木茂樹)、作画監督(しんぼたくろう、橋本誠一)

というわけで今回は、キョウスケ@ディオファランクスvsランファン@タイガフレアの戦い。
なかなか面白かった。
キョウスケとランファンの、それぞれの想いを秘めた戦いが、派手に熱く描かれていてなかなか燃えた。
特に、髪どめがほどけて、長髪となって戦うランファンが格好良かった。
にしても、初っ端のランファンの「そんな目で見ないでくれる」ってあれではまるでキョウスケストーカー扱いだ(笑)
で、どうやらこれでキョウスケは失恋のようだが、まだ今度にひと波乱あるかな?
しかし、ランファンはあのジジイの娘だったのだな・・似てないな(笑)
で、次回はクロウドと荒鷲ガレンとの戦い。


◆ギャラエ第1話「リゾート風幸運包み エンジェル仕立て」4
脚本(井上敏樹)、絵コンテ・演出(大橋誉志光)、作画監督(藤田まり子)

というわけで、企画原作があの「デ・ジ・キャラッ」のブロッコリーによる、お気楽極楽スペオペギャルアニメ「ギャラクシーエンジェル」
アニメ制作はマッドハウス、総監修は水野良(ロードス島戦記)、シリーズ構成は井上敏樹(仮面ライダーアギト)、キャラクター原案はかなん、キャラクターデザインは藤田まり子、メカニックデザインは高倉武史・戦船、監督は浅倉守香(CCさくら)・大橋誉志光といったスタッフ構成。
で、今回は猫探しをしていたエンジェル隊の二人、フォルテ(山口眞弓)とランファ(田村ゆかり)は、運のいい少女・ミルフィーユ(新谷良子)と出会うって話。
なかなか面白かった。
少々説明不足でわかりにくい展開ではあったが、演出作画もテンポが良くて、なかなか面白かった。
元気で勢いのあるキャラも立っていていい。
特に、非常にテンポの良い音楽が場を盛り上げてくれていて、あと、ハイテンションなOPがいい感じである。
で、次回は「ギャンブルポワレミルフィーユソース」


◆ギャラエ第2話「ギャンブルポワレミルフィーユソース」4
脚本(佐藤勝一)、絵コンテ・演出(浅香守生)、作画監督(濱田邦彦)

というわけで今回は、カジノで大負けしたフォルテとランファが、エンジェル隊の新人隊員であるミルフィーユと再会するって話。
今回も非常に演出作画もテンポが良くて、なかなか面白かった。
特に強引極まりない、隕石が落ちてきて勝っちゃうあたりのトンデモさが良いね。
で、次回は「アステロイドの拾い物炒めヴァニラ風味」


◆ギャラエ第4話「産地直送エンジェルの盛り合わせ」3
脚本(遠藤明範)、絵コンテ・演出(栗本宏志)、作画監督(渡辺秀樹)

というわけで今回は、社長のボディガードをすることになったエンジェル隊って話。
まあまあ面白かった。
お約束のドタバタは悪くなかったけど、オチがちといまいちだったかな。
しかし、不合格な一人とは誰だったんだろうねえ。
で、次回は「廃校のテリーヌ想い出仕込み海賊風」


◆チュチュ第3話「プリンセスの誓い」3
脚本(横手美智子)、絵コンテ(佐山聖子)、演出(浅見松雄)、作画監督(竹田逸子)

岸田今日子のアバンタイトル・・重要だな・・。
というわけで今回は、みゅうとと共にレストランへとやって来たあひるは、えびねという女性と出会うって話。
いまいちわかりにくかった世界観も少しづつわかり始めてきたかな。
ドロッセルマイヤーの死によって、完結しなかった本の中の物語の人物たちが、外へと飛び出し世界を歪め、そしてその本の主人公であった王子(ミュート先輩)が砕かれた心臓が、心のかけらとなり、人々の心のすきまに入り込み、狂わせるって感じのようである。
そしてプリンセス・チュチュは、その心のかけらを集め、王子の心を元に戻すことにあるようである。
一見小難しい雰囲気のせいでわかりにくいイメージがあるが、基本は変身魔女っ娘ものの手法なのであるな。
で、徹底した世界観の作り込みや、キャラクターの細かな仕草や表情への配慮などは素晴らしいが、やはりその独特の暗い雰囲気のせいか、どうもテンションが上がらない感じがあるかな。
上手いんだけどねえ。
あと、独特の「戦闘シーン」であるバレエ描写は、面白くて良くできてるとは思うが、ちょっと笑ってしまうよな(笑)
で、次回はジゼル。


◆チュチュ第4話「ジゼル」4
脚本(横手美智子)、絵コンテ(河本昇悟)、演出(関田修)、作画監督(飯飼一幸)

というわけで今回は、愛する人を無くした死んだ少女が、心のかけらの影響で、ミュウトを連れて行こうとするって話。
今回は、アヒルとルウとの絡みが多くあり、二人のやり取りがなかなかに微笑ましくて良かったねえ。
で、どうやらお話(物語)である虚構が、現実へと影響を及ぼしているというのがこのお話(物語)の鍵となるようである。
このメタフィクションな世界を最後にどのように落としてくれるのか、今後が楽しみである。
あと、「寂しさの心」「悲しみの心」と、人間の心の中でも人の望まない負の感情が心のかけらとしてあることも、今後の展開に色々ありそうである。
それと、戦闘シーンがバレエなのは、やはりちと笑う。
しかし、猫先生・・やっぱりいいな(笑)
で、次回は火祭りの夜に。


◆満月第23話「お引っ越しパニック」5
脚本(田村竜)、絵コンテ(東海林真一)、演出(上野史博)、作画監督(清丸悟)

というわけで今回は、大重さんが満月の家の近くに引っ越してくるって話。
もう、面白いのなんの。
今回は大重さん主役話で、もう演出作画と飛ばしまくりでテンション高く非常に良く、お馬鹿なドタバタ展開がメチャクチャ笑えた。
もう、大重さんのキャラが立ちまくりで、大重さんが可愛いのなんの。
大重さん・・頑張ってください・・いや、マジで(笑)
あと田中さんの暴走っぷりと、大重さんをフォローする満月も可愛かったです。
で、次回は満月のセカンドシングル発売って話。


◆ミュウミュウ第23話「恋は突然!、おとめのハートをうけとめて」4
脚本(田中哲生)、絵コンテ(榎本明広)、演出()、作画監督(ふかざわまなぶ)

というわけで今回は、いちごの友達である2人・もえ(中川亜紀子)とみわ(金田朋子)が、白金と赤坂に恋をするって話。
やっとでの、もえとみわの話で、演出作画となかなか良く面白かった。
しかし最初の頃よりかなり安定した面白さが出てきたとはいえ、前回の桜井木ノ実の悪魔の作監の、あとにふくざわまなぶ(スタジオへらくれす)の神の作監とはなあ。
まあ、このバラつき具合がミュウミュウならではではあるな(笑)
で、次回は宝石の話。
次回予告も飛ばしてて、面白くなってきたなあ。


◆ミルモ第22話「ヤシチの初恋」4
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(そーとめこういちろう)、演出・作画監督(今泉賢一)

というわけで今回は、ヤシチが恋をするって話。
うう・・ええ話や・・と思ったらラスト酷すぎ(笑)
まあ、面白かったけど・・ヤシチ、不憫なヤツだ・・。
でも、あのお約束オチでなくて、「いい話」で落としても良かったかなあ。
で、やはり今回は、影の主役であった日高さんがいい味出しまくっていました。
お約束だけど、普段は中が悪そうに見えて、実は仲がいいってのはいいねえ。
日高さんがあまりにいい人になり過ぎるのは、微妙に残念ではあるんだけど(苦笑)
で、次回はリルムの妖精占い。


◆ミルモ第23話「リルムの妖精占い」4
脚本(杉原めぐみ)、絵コンテ・演出(鈴木薫)、作画監督(三浦浩児)

アホなビデオレターだ・・(笑)
というわけで今回は、リルムの作った妖精カードが騒動を起こすって話。
脚本・演出は並であったが、作画はいつにもまして良かった。
三浦浩児の作監はやっぱいいなあ・・杉原めぐみの脚本はあんまりだけど(笑)
しかし、この頃はマイクといいカードといい、玩具的展開が多くなってきたな。
まあ、人気作品ゆえの業だなあ。
で、次回はムルモが虫歯になるって話。


◆クラギ第48話「荒鷲グリフィード、再び!」4
脚本(木村揚)、絵コンテ・演出(菱田正和)、作画監督(高橋晃)

クロウド、イかす!
というわけで今回は、クロウド@シューティングファントムvsガレン@グリフィードの戦い。
ジャパングリフォンを背負ってのクロウドの戦いが熱く格好良い!
作画もよく、非常に燃えた。
そして、ジジイの策略により真実を知ってしまうコウヤ。
う〜、熱い・・熱い展開である・・今後が非常に楽しみだ。
っていうかコウヤ、相変わらず情緒不安定なヤツ(笑)
で、次回はコウヤが暴走?


◆ダイガンダ第23話「伝説宣言!暗黒獣ドラゴバースト誕生!!」4
脚本(藤田伸三)、絵コンテ(西森章)、演出(雄谷将仁)、作画監督(田村一彦、田中良)

というわけで今回は、暗黒獣ドラゴバースト(若本規夫)が登場って話。
お約束な展開だが、なかなかに熱い展開が燃えた。
何と言っても、ドラゴバーストの声が若本規夫ってがいいね。
あの重厚間ある声・・悪役にはぴったりである。
まあ、今後の展開に期待かな。
で、次回はデスペクターとトライホーンの話。


◆ハム太郎第114話「とっとこナイトだ!ハム太郎」4
脚本(丸尾みほ)、絵コンテ・演出(矢野篤)、作画監督(生野裕子)

OP、新バージョンに変化・・相変わらず動きある画面がいいねえ。
というわけで今回は、台風で留守番すること¨になるロコちゃんとハム太郎って話。
今回はいつにもまして演出作画が良く、ハム太郎がコロコロ動いて可愛かったな。
ちょっぴり最終回テイストでした。
やっぱ作画レベルの高い番組だなあ、このアニメ。
で、次回は、またもやロコちゃんのおじいちゃんと、メカじろう登場。
またなんか、作画良さそうだなあ。


◆ワンピ第125話「偉大なる翼!我が名は国の守護神ペル」4
脚本(菅良幸)、絵コンテ・演出(門田英彦)、作画監督(真庭秀明)

というわけで今回は、クロコダイルと戦うルフィと、砲撃を阻止しようとするビビ達って話。
流石にタイムリミット直前って感じで、演出作画も良く、なかなかに盛り上がって面白かった。
しかし、「人を死なせて泣かせよう」っていう「みえみえ」な、まるで富野的な展開は、ちょっと萎えるかな・・感動的な展開ではあるけど・・。
そこまでしなくてもなあ、って思うからなあ。
特に、アラバスタ編はそういう展開多いし・・。
ちょっと・・あざといんだよね・・。
で、次回はルフィとクロコダイル決戦。


◆東京アングラ第23話「激戦 頂点をめざして」2
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(まついひとゆき)、演出(浦田保則)、作画監督(大西貴子)

受付の姉ちゃん・・可愛いな・・。
というわけで今回は、キリングフィールドに参加して戦うルミナ達って話。
しかし、ますます幽遊白書か烈火の炎っぽくなってきたなあ。
という感じで、今回からお約束の武闘大会。
でも、思ったより展開は早めで悪くはないな。
まあ、作画はムラがあって、テンポや動きはちと悪かったけどね。
で、次回はチェルシーが因縁の対決?


◆東京アングラ第24話「理由 裏切りの炎」4
脚本(横手美智子)、絵コンテ・演出(むらた雅彦)、作画監督(金塚秦彦)

というわけで今回は、チェルシーの戦い、そしてチェルシーとルリの過去って話。
今回は、なんだか非常に濃いスタイリッシュな演出作画で、かなり独特の画面作りであった。
影を強調し、構図に凝った感じで、「過去話」としての区分けはできていて、結構好きである。
そいや、幽遊白書や忍空や最遊記の時にもこういう演出があったよなあ・・ちと同じ演出家の人かは覚えてないのだけど・・。
ぴえろって、こういう濃い目の話入れるの好きだよなあ・・学校の怪談や東京ミュウミュウも濃いときあったもんなあ。
まあそれはともかく、独特の演出でのチェルシーとルリとの過去話が描かれていて、なかなか良かったよ。
二人にも色々あたんだねえ。
で、次回はスラムが崩壊?
そいや、そろそろこの番組も終わりのようである・・やっぱ「行くぞ!」終わりかな?
この枠やガンガン系のは、ちゃんと終わらないの多いよな。


◆ワるきゅーレ第8話「猫耳慰安旅行」4
脚本(月村了衛)、絵コンテ(高本宣弘)、演出(山崎茂)、作画監督(塩川貴史)

というわけで今回は、猫耳侍女部隊の慰安旅行って話。
なかなかにテンションの高い演出作画と、ちょっぴり良い話で、なかなか面白かった。
でも、話は結構いいとは思うんだけど、微妙に演出作画のテンポが悪いんだよなあ。
その辺り変わればもっと良いと思うのだけど・・やっぱ画質のせいかな?
で、真田さんの横暴で現地調達された猫耳侍女部隊も、実は結構な仲間意識が芽生えているって話であった。
そんな無理やりってわけでもないんだな。
しかし、相変わらず真田さんはテンション高くて良いなあ(笑)
で、次回は秋菜が小さくなるって話。


◆ワるきゅーレ第9話「秋菜小変身」5
脚本(月村了衛)、絵コンテ(富永恒雄)、演出(林有紀)、作画監督(佐々木敏子)

というわけで今回は、ライネの円盤墜落のショックで秋菜(千葉紗子)が小さくなるって話。
うむ、面白かった。
小さい秋菜が非常に可愛く、正直、クソガキぶりを発揮していて思わず殴り飛ばしたくなるぐらいムカつくワるQよりも、遥かに萌え萌えであった(笑)
体は小さいのに心は大人だから、あの背伸びをしているって感じがいいんだよねえ。
あと、非常に情感ある脚本演出作画で、小さい秋菜と大きいハイドラとの立場が変わったり、体が小さくなった事で子供の頃の和人への気持ちをを思い出す感じとかも非常に良かった。
ラストの秋菜とハイドラのやり取りがまたいいねえ。
こういう雰囲気には川井憲次の曲もぴったり合ってるし、アップテンポの日常感あるEDとの噛み合わせとかもいいからね。
天地やエルハザードの時もそうだったが、月村了衛は、こういうドタバタと日常を交ぜた情感ある話作りが上手いなあ。
なんだかパっとしない雰囲気があるのは作画のせいか・・それともやっぱり画質のせいかもしれない。
で、次回は通販で小惑星を買うって話。


◆満月「お父さんの歌」4
脚本(広平虫)、絵コンテ(小島たみ子)、演出(鈴木芳正)、作画監督(江森真理子)

というわけで今回は、フルムーンのセカンドシングルに、満月の父の歌を使うことになるって話。
なかなか面白かった。
満月の正体を知ったことで、満月たちと親密になって出番が多くなった大重さん。
フルムーンに勝ちたい一心で本性を明らかにする若松円。
その本気に答える高須プロデューサー。
と、大重さん、若松円、切れ者の高須プロデューサーとキャラが立ち始めて来て、かなりいい感じ。
話も、満月の父の歌を巡って動き始めて面白くなってきた。
今後が楽しみだ。
で、次回は若王子先生にお願い。


◆東京ミュウミュウ「不思議な宝石、輝きはあなたの中に」1
脚本(高橋ナツコ)、絵コンテ・演出(中島弘明)、作画監督(阿部弘樹)

というわけで今回は、ざくろの付き人になるいちごは、山田月子(小島幸子)という女性と知り合うって話。
キたな〜。
お約束の、どヘタレ作画・・やはりミュウミュウはこうでないとね(笑)
神と悪魔が住まう地、それが東京ミュウミュウ。
話もヘタレ作画にふさわしいたいしたことない話であった。
まあ、ざくろ姉さんが主役の話だっていうのは、ちと残念だけどねえ。
桜井木の実と同じく、阿部弘樹もやってくれるなあ。
で、次回は、・・なんかいちごが飛ばしまくりだな(笑)


◆ミルモ「ムシバムルモムシバ」4
脚本(静谷伊佐夫)、絵コンテ(高柳哲司)、演出(古川政典)、作画監督(岩佐とも子)

というわけで今回は、ムルモが虫歯になり、歯医者のデンタ(小杉十郎太)がやって来るって話。
いつもながらの、ドタバタでなかなか面白かった。
やっぱお約束なネタだが、「ミクロの決死圏」(ふる)のように、ムルモの口の中に入っての虫歯菌との戦いっていうのが面白いよな。
その戦いを楽しんでいる楓とかも、なかなか笑えた。
で、次回は取られたマラカスを取り返しに行くミルモ達って話。

◆ダイガンダ第24話「離脱宣言!また会う日まで!!」4
脚本(米村正二)、絵コンテ・演出(矢垂依幹)、作画監督(乱英保)

というわけで今回は、博士が作った侵入者撃退メカのロケットで砂漠に飛ばされたデスペクターとトライホーンは、サラ(鶴野恭子)とリン(神田理江)の姉妹と出会うって話。
今回はまあまあ作画も良く、デスペクターとトライホーンのデコボココンビと、サラとリンダの姉妹との交流がなかなか温かく、いい話で面白かった。
鶴野恭子さんは、やっぱええなあ。
で、次回は博士が捕まって救出に。
ビッグバンの正体はやっぱ、お約束かな?


◆ハム「とっとことんでる!メカじろう」4
脚本(菅良幸)、絵コンテ(鍋島修)、演出(のがみかずお)、作画監督(清水義治)

というわけで今回は、ロコちゃんのおじいちゃんがやって来て、発明仲間のエジソン君(皆川純子)に会いに来るって話。
なかなか面白かった。
今回も非常に作画が良く、ハムどもが良く動き、可愛かった。
特に、メカじろうへのスタッフのこだわりが凄いね。
飛行シーンなどスピード感あり凝りまくりだからね。
鍋島監督自らの絵コンテで、原画にとみながまりも入れた、総勢スタッフだしなあ。
このアニメは、作画スタッフに恵まれてて、動きまくるからなあ。
で、次回はにわとりトリオ、再びって話。


◆あずまんが第21話「期待」「いてもたっても」「海の藻屑」「夢の島」「山にすむネコ」3
脚本(大久保智康)、絵コンテ(佐藤竜雄)、演出(高田耕一)、作画監督(橘秀樹)、総作画監督(和田崇)

ゆかり先生、相変わらずひど(笑)
というわけで今回は、沖縄に修学旅行に行くって話。
今回は作画だけでなく、間違いなく取材したであろう美術も凝りまくりであった。
でも、ネタ的にはまるでサザエさんの観光案内のようでそれほど面白くはなかったなあ。
演出もダレ気味だったし・・と思ったら、絵コンテ佐藤竜雄でやんの・・。
佐藤竜雄も・・結構あんまりな絵コンテ切ったりするよなあ。
なんつうか、学園漫画の最高峰でもある「究極超人あ〜る」ぐらいの飛ばしっぷりは欲しかったかな。
まあ、さかきさんが幸せなのは良かった・・おめでとうさかきさん。
で、次回はまたもやちよちゃんの別荘へって話。


◆あずまんが第22話「ナイスですよ」「だまされた」「黒沢先生」「未遂」「まだ終わってない」5
脚本(玉井☆豪)、絵コンテ・演出(大畑清隆)、作画監督(晶貴孝二)、総作画監督(和田崇)

というわけで今回は、3年生の夏休みで、恒例のちよちゃんの別荘で夏合宿って話。
うむ、面白かった。
今回は、いつにもまして演出が切れまくっていて独特で、カット回しや、構図、テンポ、タイミングなどが秀逸であった。
大畑清隆ってやっぱ上手いんだなあ・・なんかシスプリでは良いイメージなかったけど(笑)
まあ、基本的に作画レベルが安定していて高いこのアニメだからこそって感じではあるな。
あと原画にちよちゃん役の金田朋子さんが・・どうやらラジオ体操のスタンプの絵ががそうらしい。
まあ、そりゃそうか(笑)
で、次回は3年生の体育祭って話。


◆あずまんが第23話「かんだ」「もりあげ役」「考えてなかった」「みんなで走ります」「一丸」4
脚本(大久保智康)、絵コンテ(高橋享、錦織博)、演出(高橋享)、作画監督(佐野英敏)、総作画監督(和田崇)

というわけで今回は、3年生の体育祭って話。
前回に比べると演出は並であったが、全員にほぼ見せ場のあるバランスノ取れた話がなかなか良かった。
特に、迷惑をかけて涙ぐむ神楽が可愛く、ちよちゃんの頑張りに答えるさかきさんが格好良かった。
で、次回はさかきさんと猫の話。


◆キングゲイナー第1話「ゲインとゲイナー」5
脚本(大河内一楼)、絵コンテ(芹谷稔)、演出(笹木信作)、作画監督(吉田健一)

びびった・・。
あの燃え燃えのOPの歌にどんなアニメーションがつくかと思いきや、いきなりの人も動物もロボまで交えてのダンス合戦・・しかも、モンキーダンスで踊る踊る。
流石富野御大・・頭のネジが一本抜けてるこのセンス(笑)
凄いです・・インパクト十分。
あの血沸き肉躍る燃えて熱い感じだった歌が、あっという間に思わず踊りたくなる萌えて楽しい歌にしちゃうところが面白い。
アナ姫が可愛すぎる。
あと、独特のEDもなかなか格好良かったです。
で、てっきり先行放送のは2話分ぐらいかと思いきや、そのまんま1話分でした。
密度高いのは良いんですが、やっぱ唐突で展開早くて説明不足ではあるかなあ。
まあ今後わかってくるかな、色々と。
何はともあれ楽しみです。
しかし、カプコンにジブリというトップクラスで絵の上手いところからのエクソダス者ってのも凄いな・・人望ってヤツか。
で、次回はドームポリスから脱出するゲイナー達って話。
オーバーヒート!


◆キングゲイナー第2話「借りは返す」5
脚本(大河内一楼)、絵コンテ(芹谷稔)、演出(宮地昌幸)、作画監督(吉田健一)

というわけで今回は、ドームポリスから逃げ出したゲイナー達は、シベリア鉄道と戦うことになるって話。
うむ、面白かった。
今回も躍動感あふれまくりの演出作画は言うに及ばず良くて、なんかほとんど「集団夜逃げ」状態の思ったより危機感のない、牧歌的でごった煮なエクソダスが表現されていた。
OPのあの「踊り」が象徴するように、結構牧歌性も押し出して来るかもしれないなあ・・ターンAもそうだったしねえ。
SF名作劇場だな(笑)
キャラクターも、今回はそれぞれの様々で多彩な表情や仕草を見せ始めて、キャラが生き生きしていて立ちまくっていて良かった。
それもこれも、名作劇場か宮崎作品のような、非常に良く動く作画のおかげだねえ。
最後まで持つのであろうか・・。
しかしその反面、説明不足な心理描写などのせいか、キャラの動きや関係がなどが少々把握しづらい。
特にゲイナーがそうで、どうやらゲイナーはエクソダスを嫌っているようだが、お前、
「エクソダスするかい?」「はい!ゲインさん」
って言ってたやないか(笑)
まあ、前回はもっと軽い感じだったのかもしれないが。
その辺り、少々理解不能な心理描写などがでてくるのは、いかにも「富野的」ではあるところではあるが。
でも、色々とセリフや描写などで説明されていて、きちんと理解できる作りなんだけどね。
まあ、視聴者にも世界や物語を読み解く力は必要だからねえ。
あと、今回はなんかひたすらそれぞれのキャラが「落ちる」描写が多かったのだが、あれには深い意味があるのであろうか?(笑)
まあ、おもろかったけど。
しかし、都市ユニット(町)ごとのエクソダスってのはなかなか豪気だなあ。
その豪気さゆえの、集団劇的なゴチャゴチャ感や牧歌的な所がきちんと表現されてて、なかなか面白かったけどね。
「移動する町」ってヤツなのだな。
これからは下町人情溢れる、名作劇場な感じのエクソダスが見れそうな感じである。
というわけで、やっとこ2回目も放送完了。
なんか、思ってたより「楽しい」作品になりそうだな〜。
で、次回は炸裂!オーバースキル。
しかし、御大の、しゃ、写真入りカセットテープ・・ですか・・。


◆どれみドカン第31話「パオちゃんはおジャ魔ゾウ?」5
脚本(栗山緑)、絵コンテ・演出(五十嵐卓哉)、作画監督(川村敏江)

というわけで今回は、パオちゃんがMAHO堂にやって来て、ハナちゃんがパオを飼うと言い出すって話。
うむ、面白かった。
栗山脚本、五十嵐演出、川村作監(+馬越原画)、とベストスタッフによる話で、トラブルメーカーであるハナとパオを中心に、どれみ達のドタバタが、表情や仕草や動きが生き生きと豊かに、テンポ良くテンション高く描かれていた。
あの「黒い雲」の描写も、たぶCGを使っていて、なかなか悪くなかった・・ちょっと気持ち悪かったが(笑)
お約束のテコ入れである新展開も、今までのようにそれほどあざとくもなく、なかなか良い感じである。
で、次回はハナとさっちゃんの話。


◆ジオン第9話「メイド衣装は誰が着る」4
脚本(水上清資)、絵コンテ(安田賢司)、演出(浅見松雄)、作画監督・アクション番長(椛島洋介)

パオ様、可愛すぎる・・。
というわけで今回は、マコちゃんの命令で基地を急襲するゼロって話。
う〜む、面白くなってきたなあ。
特に今回は、前半のパオのドタバタコメディ(セーラとのやり取りとマニアックな男性陣の要求がアホだ)が笑えて、後半のゼロのシリアス展開が燃えた。
パンチラありあり、バーチャルボーイ・ガンダム・009(本家より先に)のパロディありあり展開も良かった。
もう、猫耳眼鏡メイドロリっ娘のパオ様と、乙女チック回路で心を持ったゼロが萌える。
ジオンライダース側の話より、ロリベーダース側の話の方が断然面白いのはどうなんだろうね(笑)
でも、前半のテンポの良い演出作画に比べると、後半の作画が悪くパタパタしてて、感動若干低めだったなあ、残念。
話は良いんだけどね。
で、ついにひとりになってしまったマコちゃん、どうなる?
次回は、マコちゃんの逆襲?


◆ジオン第10話「ゲッチュー時代」4
脚本(木村揚)、絵コンテ・演出(遠藤広隆)、作画監督(立石聖)

というわけで今回は、侵略会社の宇宙船がいなくなり地球に平和が戻ってきて、ユウキ達はハイキングに行くって話。
なかなか面白かった。
お約束を逆利用した、ドタバタラブラブアホアホ展開が、なかなか面白かった。
それぞれのシナリオによる「愛の劇場」や、何かあるとすぐに反応してしまう一郎の「ロマンチック」(漢回路)の暴走が笑えた。
特に今回は、最強の「ドジっ娘システム」(笑)を積み込んだゼロが、なかなか萌えた(笑)
でも、今回も若干作画がヘタレ目でムラがあり、テンポの悪さが感じられたなあ。
このアニメ、作画で損をしていることが多いよなあ。
まあ、ラストの辺りの「ど根性ガエル」ぶりは良かったけどね(笑)
しかし、ユウキのキャラだけずばぬけて立っていないな・・いや、ヤツはそういうキャラなのかもしれないな(笑)
で、次回はついにマコちゃんがダークサイドに突入し、地球が大ピンチ!?


◆ジオン第11話「マコに何が起こったか」4
脚本(水上清資)、絵コンテ(島津奔)、演出(山本恵)、作画監督(細田直人)、学園変形番長(椛島洋介)

というわけで今回は、マコが操る巨大UFOがやって来て、最終決戦を迎えるって話。
今回は前回と違い演出作画も結構良く、なかなか面白かった。
話も、ナディアばりの巨大円盤襲来、戦隊またはトランスフォーマーばりの基地のフォートレスモードの変形、ドラゴンボールばりのリストバンドを外して本当の力を解放し、コナンばりのアクションをするユウキ、ヤマトばりの基地の地下から巨大宇宙船襲来、実は謎の宇宙人だった真田博士、最後にやってくる超巨大都市型宇宙船、とお約束のオンパレードもなかなか良かった。
まあ、それがゆえにちょっとシリアス展開で、ちょっと話に広がりにかけ、ちょっとテンポの悪さもあったけどねえ。
あと、ゴルアミサイルが普通のミサイルだったのは残念だったな。
眼鏡でのセイフティロック解除は良かったが(笑)
しかし、今回は学園変形番長なのな、椛島洋介(笑)
で、次回は真田博士の秘密が明らかに?


◆ヒカルの碁第46話「プロ試験最終日」4
脚本(大橋志吉)、絵コンテ(くるおひろし)、演出(岡嶋国敏)、作画監督(福島豊明)

というわけで今回は、プロ試験最終日、ついに合格者が決まるって話。
なかなか面白かった。
ヒカルと越智との戦いの結果を、その結果を見せずに、周りの反応や表情だけで見せるという展開が良かったな。
特に、伊角の葛藤の辺りが良かったねえ・・笑ってしまったが(笑)
で、ついに今度からはヒカルもプロの世界へと歩み出すようで、楽しみである。
そいや、あかりちゃん久々に見たなあ(笑)
で、次回はプロとなるヒカルと、葛藤する佐為って話。


◆ヒカルの碁第47話「プロの世界へ」4
脚本(横手美智子)、絵コンテ・演出(殿勝秀樹)、作画監督(宮前真一)

というわけで今回は、ヒカルがプロの世界に入り、そして佐為は自分の存在意義に悩み始めるって話。
そろそろクライマックスへと盛り上がってきた感じで、ヒカルが成長することで、自分自身の存在に葛藤を始める佐為が熱くて良かった。
特に危機迫る佐為の自問自答と、ヒカルを指名する塔矢の父の辺りの盛り上がりが良いねえ。
果たして、塔矢の父との対決がどうなることか、楽しみです。
あと、今回からEDも一新。
今までの回想と、これからの展開を思わせて、なかなか良い。
で、次回はヒカルと佐為が対立?


◆ヒカルの碁第48話「佐為vs名人」5
脚本(富岡淳広)、絵コンテ・演出(えんどうてつや)、作画監督(上田美由紀、大島巧)

というわけで今回は、若獅子戦を迎えることになるヒカル・・そして、ついに佐為と塔矢名人が戦うことになるって話。
もう・・盛りに盛り上がるシチュエーション・・。
ああ、この気迫、この葛藤、この圧倒的緊張感・・。
演出作画自体は並だったが、このシチュエーションだけでもう最高。
ほとんど最終回直前状態。
子供置いてきぼり状態の、塔矢名人、桑原本因坊、緒方九段、親父たちの駆け引きが熱い熱い。
しかし、煙草吸いまくりだな(笑)
そして次回は、ついについに佐為と塔矢名人が対決。
楽しみである。


◆ヒカルの碁第49話「捨て身の一局」3
脚本(大橋志吉)、絵コンテ・演出(政木伸一)、作画監督(杉藤さゆり)

というわけで今回は、佐為と塔矢名人との戦い。
作画自体はメチャクチャ良かったのだが、ハンデ戦だったために、あっさり決着がついてしまって、正直、ちょっと肩透かしであった。
で、次回は佐為の回想で総集編?


◆満月「若王子先生にお願い」3
脚本(まさきひろ)、絵コンテ(加藤洋人)、演出(吉本毅)、作画監督(石倉敬一)

満月のお・ね・が・い♪
というわけで今回は、セカンドシングルのプロデューサーを若王子先生に頼むって話。
作画は悪い目だったが、話はなかなか良かった。
やっぱ大陸系はアレだなあ・・まあ前のミュウミュウほどではなかったけどね(笑)
それにしても、若王子先生・・格好良い・・、なんか泣けた・・。
こういう、それぞれのキャラの流れがあるのが、満月のいいとこだな。
で、次回はセカンドシングルの企画がスタート。
なんか作画ちょっと良さげ・・円もキャラが立ち始めるか?


◆ミュウミュウ「恋のハードル、いちごの恋は障害だらけ」3
脚本(十川誠志)、絵コンテ・作画監督(高橋資祐)、演出(小柴純弥)

というわけで今回は、地下にあるとされるミュウアクアを探すいちご達って話。
前回は悪魔に取り憑かれた作画であったが、今回は一応まともであった。
でも、デフォルメいちごの作画はコミカルでメチャクチャ良かった(笑)
今回は喜怒哀楽と、表情をコロコロ変えるいちごが可愛かったな。
それにいしても、正義の味方も大変だな。
というわけで、今回の話は続きます。
で、次回は東京タワーで大決戦。
神、降臨(笑)


◆ミルモ「もっとわるいぞ!ワルモ団」2
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(高柳哲司)、演出(園田雅弘)、作画監督(佐野英俊)

というわけで今回は、ミルモがマラカスを取られて捕まり、ミルモを助けるためにリルム達が助けに行くって話。
細かいネタを色々凝ってたりもしたのだが、どうも作りが平板だったな。
前に妖精界に来たときもそうだが、ミルモにはシリアス展開は似合わないなあ。
もっと、楓や日高さんをも巻き込んで、ドタバタしてないと面白いと思えないのかも。
この話は、またもや続きます。
で、次回はミルモ達を助けに楓が妖精界に。


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